大相撲新ルールで有望若手の獲得競争。白鵬への牽制。
日本相撲協会理事会が開かれ、木村庄之助の復活、新弟子検査の体格基準の撤廃、幕下付け出し制度の変更などが決まった。幕下10枚目格と幕下15枚目格の付け出し資格は廃止され、代わりに新たなルールが導入された。
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新ルールでは、実業団選手権が付け出し基準の対象外となり、残りの3大会でベスト8以上の成績を残せば一律に幕下最下位格、ベスト16以上なら三段目最下位格の付け出し資格が与えられる。さらに、高校生の大会も対象に加わり、全国高校総体と国体少年の部でベスト4以上になれば三段目最下位格付け出し資格を得られるようになった。 この変更により、幕下15枚目格でデビューし7戦全勝した宮城野部屋の落合(現・伯桜鵬)のような「1場所で十両に昇進」といったケースは実質的に不可能となった。背景には大卒の学生力士への特別待遇に疑問が持たれ、幕下付け出し資格の変更が行われたとされている。