山下美夢有、2年連続年間女王。海外メジャーとパリ五輪に意欲。
宮崎CCで行われた女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯の最終日、山下美夢有(22歳、加賀電子所属)が首位からスタートし、4バーディーと2ボギーのラウンドで70をマークし、通算10アンダーで逃げ切り、大会連覇を果たし、2年連続での年間女王の快挙を成し遂げました。これにより、賞金女王を含む連続での年間女王は、1988年のツアー制度施行以来、わずか6人目という偉業となりました。彼女は6月のニチレイ・レディース優勝後、海外メジャーなどで不振に陥り、勝利から遠ざかっていましたが、シーズン最後の大一番で今季5勝目、通算11勝目を手に入れました。2位には3打差で高橋彩華がつけ、申ジエは4位、岩井明愛は24位で逆転女王にはなりませんでした。
山下は感情がこもったウイニングパットを決め、シーズンを振り返りながら「もう一言で、すごくうれしい気持ち。自分を褒めていいと思う」と喜びを語りました。彼女は逆転女王を狙う申ジエと6打差でスタートしたものの、「プレッシャーというか、緊張も去年よりあった」と述べました。序盤ではボギーも出し、大きなプレッシャーを感じましたが、後半に調子を上げ、2位以下を引き離しました。
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昨年度の年間女王の重圧もあった1年間で、山下は前半戦で4勝を挙げましたが、6月のニチレイ・レディース以降は勝利から遠ざかりました。彼女のスイングは7、8月に挑戦した海外メジャーから変化し始めました。海外コースで合わなかった右から左へ曲がる持ち球のドローに対応し、フェード気味の球を打つことも試みましたが、これが落とし穴となりました。「急に変えてしまった部分が良くなかった」と振り返ります。本来のスイングを取り戻したのは終盤の10月中旬でした。彼女はパターも昨年使用していたものに戻し、「当分変えません」と語りました。 今後、山下は米女子ツアーの予選会には出場する予定はありませんが、今年結果を残せなかった海外メジャーのリベンジに意欲を燃やしています。加えて、パリ五輪出場にも興味を持っており、「特別な大会」と語りました。22歳の日本の女王が、次に狙うのは世界の女王です。