原英莉花、2年ぶりの復活優勝。

「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権・最終日」(1日、芦原GC海C=パー72)

原英莉花(24歳、NIPPON EXPRESSホールディングス所属)は、不振と手術を乗り越え、2020年大会以来の3年ぶり2度目の優勝を果たしました。最終日は首位から出発し、1イーグル、3バーディー、1ボギーのスコア68で、通算15アンダーで逃げ切りました。これで今季初優勝となり、2019年11月の大王製紙エリエール・レディース以来のツアー通算5勝目を達成し、史上18人目のメジャー3勝を達成しました。

最終18番グリーンでウイニングパットを沈めた瞬間、原は右手を高々と突き上げ、大歓声に包まれました。この瞬間、3年前のコロナ禍の中で見守ることのできなかった多くの観客が彼女を囲んでいました。「本当にたくさんの方に応援していただけて、自分は幸せ」と原は語り、表情は晴れやかでした。

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最終日は菊地との緊張の一騎打ちとなりました。一時は菊地に並ばれる場面もありましたが、原はパー5の5番でイーグルを決めて再びトップに立ちました。最後まで気を抜かず、バーディーを重ねつつも菊地のプレッシャーに対抗しました。

この優勝まで、原は長いトンネルを抜けるのに苦労しました。腰の痛みから始まり、ヘルニア摘出手術を受けるまでに至りました。昨季は未勝利でスランプに陥り、体調面でも不安を抱える日々が続きました。「(体は)普通の状態なのに、シードも取れないんじゃないかって戦っていた夏場からつらかった」と語る彼女。しかし、不振と腰の痛みを乗り越え、手術からわずか8戦目で復活の優勝を手にしました。 原はボールに英単語を刻んで使用しており、今年の言葉は「readiness」(覚悟)でした。「選手生命が短いかもしれないと思っていた中で、自分が挑戦できることに前向きに取り組んでいます。強い気持ちで戦っていく」と語り、今後も挑戦を続ける覚悟を示しました。