辰吉寿以輝、2年9カ月ぶりのリング復帰。試合勝利で長男を「リングに上げる」目標。
ボクシングの元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(53歳)の次男、寿以輝(26歳、大阪帝拳所属)が、2年9カ月ぶりの試合に臨む。フェザー級8回戦で元アマエリートの山原武人(23歳、泉北所属)と対戦するため、練習は大詰めだ。
故障による3年近いブランクを経てのリング復帰に寿以輝は「未知の世界」と感じている。「子どもの運動会で久しぶりに走るお父さんみたい。頭は3年前のまま。そこに体をフィットさせないと」と手探りの日々を送っている。自分の動きがどうなるか不安な一面もあるが、「少しでも良ければいいし、悪くても想定内」と心を落ち着かせている。
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練習ができない時期はイメージトレーニングやフィジカルトレーニングで土台づくりに励み、試合までに約70ラウンドのスパーリングを予定している。フェザー級に1階級上げたため動きは軽快で、「肉も食べている」と語っている。 今月3日には27歳の誕生日を迎える寿以輝。1月31日に誕生した長男・秀弦ちゃんの前での初試合となる。父の勝利のリングで何度も抱きかかえられた経験から、試合が早く終わり息子をリングに上げることを望んでいる。デビューから現在まで13勝(9KO)1分けの戦績を持つ寿以輝は、復帰のリングでも「もちろんKO」と自信を持っている。