無断訪問のメッシ、2週間活動停止 今季でパリSG退団か

サッカーのフランス1部リーグ、パリ・サンジェルマンがアルゼンチン代表FWメッシに対して2週間の活動禁止処分を科したと2日、レキップ紙(電子版)などフランスのメディアが報じた。クラブの許可なくサウジアラビアを訪れたことが理由。処分期間中は試合や練習参加が認められず、給与も支払われない。同紙によると、パリSGはメッシとの契約延長オプションを行使せず、今季限りで退団する見通しとなった。

仏レキップ紙が最初に報じたところによると、パリSGのガルティエ監督は、4月30日のロリアン戦に勝てば1、2日の2日間を休みに充てると話していた。だが試合に負けたため、1日は練習となった。

メッシは、サウジアラビアのアンバサダーを務めており、ロリアン戦後に同国を訪れることが許可されるかどうか、ガルティエ監督とスポーツディレクターのルイス・カンポス氏に尋ねていた。2人は勝利か引き分けであれば行くことを許可するとしていたが、負けた場合については許可を出していなかった。

パリSGは1-3でロリアンに敗れ、リーグ戦ここ6試合で3敗目を喫した。メッシは許可を得ることなくサウジアラビアに飛び、1日の練習には参加しなかった。関係者によると、この状況はチームに緊張をもたらし、この出来事に不満を持つ選手もいたという。

22年ワールドカップ(W杯)カタール大会で優勝したメッシを取り巻く状況は、契約延長をめぐる交渉が続いているため、さらに複雑になっている。

メッシのパリSGとの契約は今季終了後に満了する。バルセロナはメッシの古巣復帰を検討しているが、スペインリーグのテバス会長は、メッシの復帰を認めるためにリーグがファイナンシャル・フェアプレー・ルールを変更することはないと警告した。

去就の注目されるメッシはサウジアラビアのアルヒラルや米MLSインテル・マイアミからも関心を持たれている。