貴景勝、真っ向勝負で痛恨2敗目。『理由は必ずある』

大相撲九州場所の7日目において、連続優勝への期待が高まっていた大関貴景勝は、平幕の豪ノ山に敗れ、2敗目を喫しました。今場所での綱取りに向けては、折り返し地点を迎える中で崖っぷちの状況となりました。一方で、大関の豊昇龍は小結の阿炎を送り出し、1敗をキープしました。そして、関脇の琴ノ若と平幕の一山本が全勝から一度敗れ、3人がトップに並びました。

貴景勝は夢の綱取りが遠のく瞬間を経験しました。土俵下で尻もちをついた後、立ち上がり視線を落としました。7日目での2敗という現実は重かったです。今場所での綱取りを果たすためには、後がなくなってきました。

豪ノ山との一戦では、同じ突き押し相撲を持つ力士同士が対戦しましたが、貴景勝は押し切れず、右差しを許してしまいました。その後、豪ノ山に寄り切られました。

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貴景勝は前の秋場所で11勝4敗の成績を残しましたが、今場所での残り8日間を全勝すれば13勝2敗となります。しかし、2場所合計で24勝にとどまります。平成以降に横綱に昇進した11人は、全員が昇進直前の2場所合計で26勝以上を記録しています。幕内後半戦の浅香山審判長(元大関魁皇)は、貴景勝の相撲について「一気に持っていく相撲がない。押せないのはきつい」とコメントしました。また、負けた理由については「気持ちを切らさず、最後まで取りきらないと。力を出し切ればいい」と指摘しました。 貴景勝は支度部屋では表情を変えず、一点を見つめ続けました。2敗目にもかかわらず、「初日からやってきたことを明日も出すだけ。また集中してやるだけ」と語りました。8日目の相手は途中出場の朝乃山。負ける許されない戦いが続きます。